星の煌めきも敵うはずない

主にジャニーズの話をします

龍我くんが弾いてるヴィオラって??

ヴィオラってどんな楽器か知ってますか?

ヴィオラ知名度は低く、オーケストラや弦楽器に興味がない限りよく知らない人がほとんどだと思われます。もしかしたら、ヴァイオリンよりも少し大きくて、ヴァイオリンよりも低い音が出るくらいのことを知ってる人はいるかも知れません。今回は、東京B少年の佐藤龍我くんが弾いているヴィオラについて少し書いてみようと思います。

私は大学のサークルでオーケストラに入っています。その中でヴィオラを担当しています。大学に入学してから始めたので、ヴィオラを弾き始めて3年目になります。

ヴィオラを始めようと思ったきっかけは、小さい頃からピアノを習っており楽器を演奏することは好きだったので、中学では吹奏楽部に入ろうかと考えていましたが、練習がほぼ毎日のようにあり、勉強と部活を両立することを早々に諦めて美術部に入りました。元々絵を描くことも好きだったのでそれはそれで楽しかったのですが、楽器を演奏することへの憧れはずっと心のどこかにあったのだと思います。

大学に入学し、人生最後の余暇は今までやらずにいたけどどうせならば好きなことをしようと思い、思い切ってオーケストラのサークルに入りました。

初めは金管楽器がやりたいと考えていたので、勧誘期間にはトランペットやトロンボーン、ホルンなどを体験させてもらいましたが、どうせなら弦楽器も弾いてみたいと思い、ヴァイオリンやヴィオラ、チェロ、コントラバスと一通りの弦楽器も触らせてもらいました。そこで、ヴィオラって名前は聞いたことがあるけど、役割としてヴァイオリンと何が違うのか全く知りませんでしたが、よく知らないからこそ実際にヴィオラを演奏して確かめてみたいと思い、ヴィオラを始めることにしました。また、音色も程よく低音も出るため、演奏していて心地よいと思いました。

余談ですが、私は決して手が大きいとは言えず、むしろ普通よりもやや小さいくらいなのですが、チェロやコントラバスといった大きな楽器でも演奏することは可能です。実際に女性でも演奏している人は沢山おり、手の大きさで演奏できる楽器が限られるという事はありませんし、努力次第でどのようにでもなると思います。

東京B少年浮所飛貴くんが元々ヴァイオリンを習っていたこともあり、そこに那須雄登くんがヴァイオリン、佐藤龍我くんはヴィオラを初心者から始めて、コンサートで披露しています。今年のシアタークリエでの公演で嵐の「風」という曲の中で初披露していました。(Jr.情報局の会員動画で見られます)

さらに夏のサマステでは「感謝カンゲキ雨嵐」をギターに金指一世くん、キーボードに藤井直樹くん、ドラムに岩崎大昇くんを加えて、メンバー全員でバンドとして披露していました。

ジャニーズの中でヴァイオリンを弾く人は後藤泰観さんが思い浮かびますが、まさかヴィオラを弾く子が出てくるとは想像してなかったので、龍我くんがヴィオラを始めたと聞いた時はびっくりしました。

龍我くんにはせっかく縁あって始めたヴィオラをぜひ長く続けてもらって、いつかテレビや大きな会場で多くの人の前で披露してほしいです。

そもそもヴィオラという楽器は名前は聞いたことがあっても、ヴァイオリンほどの知名度はなく、見た目もヴァイオリンとよく似ています。しかし、ヴィオラとヴァイオリンを並べてみると、ヴィオラの大きさはヴァイオリンよりも一回り大きく、音域も少し低くて落ち着きのある音色です。アルトあるいはオーケストラの中では弦楽器セクションの中音域を担当しています。ヴァイオリンはト音記号、チェロはヘ音記号を使いますが、ヴィオラはハ音記号を使うので、ピアノしかやっていなかった私は楽譜がすんなり読めないのが辛いところです。また、ヴィオラの音色は人の声に近いと言われています。

ヴィオラのオーケストラの中での役割は、縁の下の力持ちで目立つことはほとんどありませんが、音に厚みを持たせて音楽を豊かにする役割を担っています。したがって、ヴァイオリンのようにメロディーを担当することはほとんどなく、主旋律のハモりや刻みといった拍通りにメトロノームような役割をすることが多いです。目立つことが少ないので初心者でも始めやすく、人数も少ないことが多いので選抜落ちすることもなく、常に必要とされて活躍の場も多く重宝されます。また、曲によっては美味しい部分もありますし総じて良い楽器だと思います。ここまで読んで正直つまらなそうって思われる方もいるかとは思いますが、性格上目立ちたがりでないとか、人とかぶりたくないといったような人には向いてるかなと思います。

どの楽器にもそれぞれ奏者の色があると思いますが、ヴィオラ弾きには個性的な人や温厚で優しい人というイメージがあると言われていて、個人的には龍我くんにぴったりだなと思いました。龍我くんがヴィオラを弾くことになったきっかけは、手が大きいから先生に君はヴィオラねと言われたと話していましたが、華のある龍我くんがヴァイオリンを弾いていても十分説得力がありますが、他のメンバーやJr.の子たちからの声を見る限り龍我くんは優しいと定評があるので、結果的にヴィオラもとても似合っていると思います。

また、ヴィオラにはヴィオラジョークというものが存在します。例えば、「ヴァイオリンを盗られたくなかったらヴィオラケースに入れておけ」といった自虐的なネタが多く、ヴィオラ弾きが自ら言ったり、他の人に言われても笑って受け流せる心の広さを持っているのもヴィオラ弾きの人柄なのかなと思います。

ヴィオラ知名度は低く知る人ぞ知るという感じですが、知れば知るほどおもしろく、渋くて魅力的な楽器です。龍我くんがヴィオラを弾いていることで、少しでも多くの人にヴィオラを知ってもらえたらヴィオラ弾きの私としても嬉しい限りです。